最終目的地である信州の林は、渋滞にならぬうちにと新潟方面から一部高速を使い思いのほか早くついてしまった。もっとゆっくり下の道を走っても良かったかも知れない。とは言っても着いたのは午後だったし疲れていもいたので今日は宿でくつろぎ明日に備えることにする。
翌朝、朝食をお弁当にしてもらい、いざ探鳥開始。入り口の池ではいつもはカイツブリが見られるが、今年はなぜかキンクロハジロのお出迎え。
しばらく進むとキビタキの声。しかし姿はなかなか見られない。今年はゴジュウカラが多くあちこちでさえずりが聞こえる。
反時計回りに歩いて行くが、例年に比べて観光客が少ないようだ。そういえば水芭蕉もほとんど咲いていない。イチゲやリュウキンカ、ニリンソウなどもあまり見られない。そんな湿地の中で元気なのがアカハラだ。
もちろんミソサザイも元気いっぱいにさえずっている。ちょっと露出が難しくシルエットになってしまった。まるで八丁みそサザイ(笑)
本当はこんな色(信州みそサザイ・爆)
なんて馬鹿なことを言いつつ、しばし休憩していたら、近くの人がキバシリを発見。カメラマンが一斉に緊張した背中を見せ、シャッター音が鳴り響く…なんとつがいではないか。よく見ると♀がおねだりしている。これは…もしかしたら求愛行動が見られるかも…と期待に胸がグンカンドリのように膨らむ。
かなり♂に近づいて、ついに…
おねだり大成功。
その後も雄の後を追いかけて幹を登って行った。
この時期だけの特別なシーンが見られてその場に居合わせた人たちは皆大興奮。本当に来てよかったと思える一瞬だった。