3月は本格的な渡りの前哨戦といった趣がある。各地で珍鳥が見られることも多く、それが目当てではなくても、自然と期待に胸が膨らんでしまう。
寒さも和らぎ、少々風が強かったが薄着でも過ごせる陽気で、まさに「春の海 ひねもす のたりのたりかな」という俳句がぴったりの情景だ。
すでに干潟が広がりつつあり、潮干狩りの人たちが出始めると鳥は遠くに行ってしまう。今日はカメラマンもバーダーも少なめだ。
まずはシロチドリにご挨拶。
南向きなのでどうしても逆光気味になってしまうが、波の反射と相まって雰囲気のある写真が撮れる。特に最近のデジカメは逆光に強く、露出もすばらしい。技術の進歩を実感する。
目の前の貝を食べたそうにしているウミネコ。
三番瀬の定番と言えばこの子たち。
結局珍し系には出会えなかったけれど、春の輝く海を見ながらのんびりとした鳥見はなかなか贅沢な気分。よいリフレッシュとなった。